内容説明
企業資産の負債化、市場資産の負債化、論理の自縛化、事業の共喰化。リーダー企業の弱みを探すのではなく、強みを突きつめ、リーダー企業の資産が負債になる4つの戦略を提示。古典的な事例から最新事例まで一挙掲載!!
目次
第1章 リーダー企業の強みは永遠か
第2章 なぜ、リーダー企業が転落するのか
第3章 業界破壊者の戦略
第4章 侵入者の戦略
第5章 挑戦者の戦略
第6章 リーダー企業の対応策
著者等紹介
山田英夫[ヤマダヒデオ]
1955年東京都生まれ。1981年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了後、三菱総合研究所入社。大企業のコンサルティングに従事。1989年早大へ移籍。現在、早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。学術博士(早大)。専門は競争戦略論。ビジネスモデル。アステラス製薬、NEC、ふくおかフィナンシャルグループ、サントリーホールディングスの社外監査役・社外取締役を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大竹 粋
4
山田英夫シリーズはこれで打ち止めとしよう。明日からはこれら5冊の中からエッセンスを抜き出して、レポートにまとめる。ポーターがベースなんだね。2022/08/02
しゅー
1
★★★ 古い版では読んだことがあるのだが、最新版を見つけて手に取った。こういう経営戦略の本はよほどの古典以外、しばらくすると店頭から消える運命にある。そんななか、本書は第5版までバージョンアップして出版され続けることをもっても、良書であることがわかるだろう。とにかく事例と理論のバランスがとても良いのだ。成功例を羅列するのではなく、背後のロジックまで抽象化して示す。また表題どおりにリーダー企業が打ち負かされる前提なので、栄枯盛衰で過去の版に載っていた成功企業が転落していても本書の理論に傷がつくわけではない。2020/08/28
Shiro
0
リーダー企業に挑む同業・異業種の戦い方について体系的にまとめた書籍。リーダー企業に挑む事業者を業界破壊者、侵入者、挑戦者に分けて語っており、それらを豊富事例と共に語っているためとても分かりやすい。業界破壊者については、さらっと触れている程度なのでマイケル・ウェイド等の書籍の方が参考になる。「侵入者」の戦い方の類型である製品・価格・流通・販促の常識を変える戦い方、「挑戦者」の戦い方の4類型である①企業資産の負債化、②市場資産の負債化、③論理の自縛化、④事業の共食い化は、実務でも良く使わせてもらっている2021/02/14
Go Extreme
0
産業分類 業界破壊者・侵入者・挑戦者 引き金:非連続的技術革新、ユーザー・ニーズ変化、法律・制度変更 イノベーションのジレンマ・両利きの経営 日本の大企業の課題: 成功バターンの刷り込み・カニバリゼーション・サンク・コストヘの固執・同業至上主義・本業墨守の企業文化 良い競争業者 事業を規定する要因:顧客C・機能・技術 感情価値の転換 リーダー企業が追随しにくい戦略 リーダー企業の戦略:事業ドメインを機能で定義・先に仕掛ける・資産の負債化の芽を摘む・両利きの組織・新たな競争要因発見・隠れた競争武器に気づく2020/09/20