内容説明
「運びたい」のに運べない!これまでの常識を否定する危機克服のシナリオとは?
目次
第1章 物流危機の正体
第2章 物流危機に立ち向かう行政・経済界の動き
第3章 「運べない危機」克服に乗り出した荷主企業
第4章 変革を迫られる物流業界
第5章 「AI」「IoT」「ロボット」が物流を変える
第6章 無人化を目指す「次世代型物流センター」
著者等紹介
湯浅和夫[ユアサカズオ]
株式会社湯浅コンサルティング代表取締役社長。1971年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、同年日通総合研究所に入社。常務取締役を経て2004年3月に退職し、同年4月株式会社湯浅コンサルティングを設立し、現職
内田明美子[ウチダハルコ]
株式会社湯浅コンサルティングコンサルタント。慶応義塾大学経済学部卒業、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)、日通総合研究所を経て、2004年4月より現職。物流ABC算定支援、在庫削減、物流業務改善などコンサルティング、物流コスト分析の教育研修等に従事
芝田稔子[シバタトシコ]
株式会社湯浅コンサルティングコンサルタント。早稲田大学人間科学部卒業、同年日通総合研究所に入社。2004年3月退職。4月より現職。物流ABC導入、在庫削減などのコンサルティング、教育研修、国土交通省などの調査業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホークス
33
仕事の本。物流コンサルによる物流危機の現状と展望。物流業者の過当競争が続き、そのしわ寄せは過剰サービスとしてドライバーが背負った。今やドライバーは完全に供給不足だ。ドローンや自動運転では決定的対策にはならない。物流が止まれば経済も生活も破綻するが、既に止まりかけている。ドライバーが目一杯押し付けられた無理と非効率を減らすカギは荷物を受け取る側にある。荷物を出す側の工夫と覚悟も不可欠だ。鋭く対立する「出し側」と「受け側」に、ルールを徹底できるのは国しかない。時間はあまり残っていないと感じる。2019/03/15
がんばる駄目人間
2
【感想】運送業界は詳しくないが官民一体となって改善へ動いているのは希望が持てた。小口配送はロボネコ以外の取り組みも知りたかったが、実車・実働・積載率や待機時間削減など各企業の取り組みは面白かった。腹を割って持続的発展のために旧慣習を抜本的に見直し最新技術を取り込む姿勢はどの業種でも見習える。オートストアやバトラーといったロボット化する倉庫やRFID必須のフリーロケはワクワクするし、ゲートアソートシステムという人のミスを断ち切る仕組みも良い。人海戦術から機械を使いこなす働き方は物流のイメージを変えそうで期待2020/06/13
お抹茶
1
物流の改善事例を多く紹介。トラック輸送関係の指標は,実車率,積載率,実働率。トラックを有効活用し,ドライバーの時間を浪費させないことは荷主にしかできない。発注量について納入側から何も言えないという商慣行で,車両ごとに発注量の調整ができないのが課題だった。待機時間のロスは多かったが,最近は運送事業者が待てずに帰ることが増え,予約による混雑緩和や待ち時間の削減が当たり前になりつつある。AIによる複雑な配車やロボット,物流センターの無人化が進む。2021/02/22
Shimpei Ohtsuji
1
まとまっていて分かりやすいが、良くも悪くもかなり基礎的。 2019/07/21