内容説明
二一世紀の行政は、国民や住民が納得できる新しい将来ビジョンとその取組み方法、展開方法を提示しなければなりません。それは、目の前にいる国民・住民だけに満足してもらうといった発想ではなく、国民・住民本位に立脚し、国民・住民の生涯価値を高める、本当に住んでよかった、暮らしてよかったといわれる国や地域の進むべき方向(ビジョン)を国民・住民と協働して提示し、それを効率的な行政経営の仕組みで実現していく新しい行政の姿(モデル)の創造です。これまでの行政主導の発想から、国民・住民満足を柱にする国民・住民本位行政へのパラダイム変換を表明し、それを実現する行政の仕組みそのものを、国民・住民本位の行政経営の仕組みに改革することで、国民・住民満足の向上を実現し、二一世紀の日本や地域の将来を切り拓きます。本書では、このような観点から、国民・住民本位の行政をどのように実現するかを五つの章に分けて、その進め方を明らかにしていきます。
目次
第1章 二一世紀型住民本位行政への道―成功事例(ベスト・プラクティス)に学ぶ
第2章 行政経営品質の評価基準と展開の体系―すばやく全員で日常活動で行う住民本位の行政改革
第3章 行政経営品質の八つのカテゴリー―住民要求と期待による二一世紀行政のモデルづくり
第4章 行政経営品質による行政改革の手順―住民本位のモデルづくりと住民マインドの醸成
第5章 行政経営品質による行政改革活動の事例―行政(自治体)が民間企業を超える時
著者等紹介
淡路富男[アワジトミオ]
1970年中央大学経済学部国際経済学科卒。民間会社勤務後、(財)社会経済生産性本部主席経営コンサルタント、自治体マネジメントセンター主席コンサルタントに。1998、1999、2000年度日本経営品質賞審査委員。民間企業の企業改革や「行政経営品質」による各都道府県市町村の行政改革を担当する。専門領域:行政経営改革、戦略経営、マーケティング。主な著書に『実践マーケティング戦略、』(同文館)。『実践 高品質・高生産性営業活動』(ビジネス社)。『営業力開発』(マネジメント社)
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