内容説明
これは西堀流創造的生き方のおはなしです。
目次
石橋を叩けば渡れない(若いころの夢はいつか実現する;人間は経験をつむために生まれてきたんや;「ああ そらよかったなあ」;子供がおもちゃで遊ぶようなもの ほか)
五分の虫にも一寸の魂(抄)(「我輩氏」;自主主義のすすめ;幅役;種をまく、育てる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
37
石橋を叩いて十分準備するような人はたいしたことができない。南極探検隊初代隊長、西堀さんの本。今では日本の製品は世界一の品質と言われるが日本に品質管理の概念をもたらしたのはこの人。エベレスト登頂隊の隊長もした。「人生は経験を積むために生まれてきたんや」がモットー。自発的に何でもするのが大切らしい。言われてする仕事は面白くなくて当然。自分から熱中するとクリエイティブな仕事ができる。自分の専門分野の品質管理を勉強するつもりだったが、人生の道標となる本であった。2014/11/05
kubottar
18
調子に乗ることが大事。豚もおだてりゃ木に登るというがそれは本当のことらしい2016/02/29
CherryBlue
18
南極観測隊の第一次隊長を務められた方の処世術。誰も行った事のない所への事前準備に関する下りは印象に残る。想像力を出来るだけ働かし、考えに考え抜いた後はもう迷わず行け、みたいな感じです。2010/12/16
bookreviews
17
難しい課題になると「できない理由探し」に遭遇することが多いと思います。あまりに無計画に始めるのも考え物ですが、どうせ計画通りに行かないことは多いので、まずはやろうと決めて始めてみて、やりながらアジャストすると、方向性が見えてくることもあります。「リスクを取らないことが最大のリスク」です。学生のうちから読んでおくと自主性を伸ばすのに有用であると思い、教育用としてもおすすめできる良書です。 https://bookreviews.hatenadiary.com/entry/stonebridge2023/05/03
tobihaze
17
初代南極観測隊の隊長が、未知の世界でチームを率いて生き抜くコツを語る。基地の組み立ても日々の生活も、全てメンバーで行うしかない。運んだ食料が早々に腐ったり、雪上車でネジが飛んで動けなくなったり。そんな途方に暮れそうな状況でも、大事なのは気の持ちよう!予想外のことは必ず起こると覚悟して、落ち着いて創意工夫で乗り切る。個性豊かなメンバーを率い、個性を潰さずに、役割と、手段の自由と、責任を与える。その方が個々人が生き生きと活躍できる、に納得です。先行き不透明な現在でも、職場や家庭で、こうしたコツを活かしたい。2020/04/25