内容説明
私は、別に名人をめざして励んだわけでもない。ただ、ひたすら、算数のうまい授業をしたい、子どもたちに“算数の先生”と言ってもらいたい、そう言われて恥ずかしくない教師になりたい、柳瀬先生に教わると、算数がよくわかる、楽しい、と言われる教師になりたい、そんなことのみを願ってきた。今もそうである。それが名人への道であろうとなかろうと問題ではない。評価は子どもがする、仲間がする、親がすることである。
目次
梅檀は双葉より芳しというが
意地とプライドに支えられて
人間は一生に三度は師に出会う
川上へ流れる石になれ
無駄な努力というものはない
人より半歩先を歩きたくて
授業という勝負に賭ける
背中で教える力をつけたい
無手勝流では勝負に勝てぬ
課題や問題の見直しと開発の眼を養う
板書で授業のよしあしが決まる
子どもが考える教具の開発にはげむ
授業の感覚の鋭さを失わない
授業のアイデアを磨く
分を俎上にのせる六つの視点
校内研究への取り組み
原稿を書かせてもらうという気持ちを大切にする―私の執筆法
算数をもっとおもしろい、なじめるものにしたい
自分を鍛える
そして近ごろ思うこと