内容説明
藤井システムなど最新の振り飛車に苦しむ居飛車党に朗報。“トーチカ戦法”は金銀4枚でガチガチに玉を固めてから、敵陣を歩で揺さぶり、大駒の交換を狙って強く決戦を挑む、新時代の振り飛車撃退作戦。本書ではこの戦法を先手6六角型トーチカと先手6七金型トーチカとの2章に分け、その戦い方のコツをすべて伝授。トーチカ戦法で高い勝率を挙げた著者には第28回将棋大賞の「升田幸三賞」が贈られた。
目次
第1章 先手6六角型トーチカ(後手6三金型対策;後手5四銀型対策;後手5二飛型対策)
第2章 先手6七金型トーチカ(後手5四歩型銀冠対策;後手5四銀型銀冠対策;後手・穴熊型対策)
著者等紹介
三浦弘行[ミウラヒロユキ]
昭和49年2月13日、群馬県生まれ。62年6月、6級で西村一義九段門。平成元年初段、4年10月四段、7年4月五段、8年10月六段、12年4月七段、13年4月八段。第66期(7年度)棋聖戦でタイトルに初挑戦して羽生棋聖に惜敗。翌第67期(8年度)で再挑戦、3-2で棋聖位を奪って羽生の七冠独占を崩した。第29回(10年度)新人王戦で優勝。第59期(12年度)順位戦で3期連続昇級、A級へ。第52回(14年度)NHK杯戦で優勝。「将棋大賞」は第24回殊勲賞、第28回ではトーチカ戦法が高く評価され、升田幸三賞を受賞
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感想・レビュー
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ロタ
1
読了。 現代ではここまで組ませてもらえないだろうという感じ。書かれてから大分時間が経っているのでしょうがないところ。組みあがった状態では既に居飛車が作戦勝ちになっていてどう指しても勝ちのところを掘り下げている印象だ。いくつか妙手順で居飛車がまずくなる変化もあり形勢判断をすべて鵜呑みにはできない。トーチカは急戦と居飛車穴熊の中間的立ち位置だと改めて感じた。基本は居飛車穴熊で相手がシステム調の場合にトーチカ(ミレニアム)に上手く組むようにしたい。桂頭が薄いので攻められると基本的に攻め合いを目指すしかない2019/06/23
kinaba
0
攻め方の解説がずっと続いていて、もっとこの囲いでの受けの肝を知りたかったかなあ。でも穴熊の本とかも割とこんなだし、そもそもそういう視点の持ち方がまず必要性ということなのかもしれない2016/10/21
根室
0
講座、次の一手、実戦10譜。読みやすい。 損を承知で桂を跳ねたり取らせたりする筋が結構あるので上級者向けの戦法なんだなあ。対戦相手はほとんどこの形を知らないだろうからノーマル四間と美濃囲いのセット相手には積極的に使おう2014/10/24