内容説明
史上最年少記録で名人位を獲得した谷川浩司。しかし、永世名人への道のりは決して平坦ではなかった。宿敵羽生善治との激闘。大震災を乗り越え、失意の無冠からの復活。その軌跡を描いた、感動のドキュメント。
目次
出発―名人戦第六局・伊香保
桜花―名人戦はじまる
逆転―再び戦場・伊香保
彷徨―はるかな道のり
宿敵―羽生との激突
忍受―負け続けて
畏怖―きっと彼が来る
死地―地球が動いた！
無冠―屈辱の２・１４
復活―「ああ、やっと…」
晴天―名人就位式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Se_Quim
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羽生善治が七冠達成を果たした時、敗者として同じ場所にいた谷川浩司。羽生さんを意識するあまり、自分の将棋を見失いかけたこと、無冠になったことで自分の気持ちを見つめなおす契機となった心の動きが記されています。そして、見事に復活を果たし、かつて自分を無冠に追い込んだ羽生さんから名人を奪還し、名人通算五期目となり、十七世名人の資格を得た話は、羽生さんのファンである私が読んでも、感慨深いものがありました。2020/04/15
