内容説明
家族主義は日本の生き方だ。欧米の物まねでは矛盾が出る。―東北アジアを知り尽くす碩学が、日本の伝統的家族観を「儒教文化的家族主義」と「キリスト教文化的個人主義」の激突から解説する目からウロコの日本論。
目次
第一章 儒教的仏教そして仏教的儒教
第二章 出家と在家と
第三章 “老い”の悲しみと生きる気力と
第四章 儒教に学ぶ“父性の復権”
第五章 “現代の夫婦別姓論”批判
第六章 “散骨する自然葬”批判
第七章 仏壇の復権―家族の求心力として
第八章 不自由な教育・自由な教育
著者等紹介
加地伸行[カジノブユキ]
昭和35年、京都大学文学部卒業。高野山大学・名古屋大学・大阪大学・同志社大学・立命館大学を歴任。現在、大阪大学名誉教授。文学博士。中国哲学史・中国古典学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
16
間違いだらけの家族観 儒教で読み解く老い・父性・夫婦・死。加地伸行先生の著書。儒教で読み解くと夫婦別姓は問題があるという加地先生のご主張。儒教を信じて儒教の教えに忠実に生きるのであればそういう考えかたもあるのかもしれませんね。日本では信教の自由が認めらているから。儒教では夫婦別姓は問題があるから日本で夫婦別姓が問題があるということにはならないと思います。2025/04/20
おさと
7
儒教ってそんな感じなんだーとは思うけれども、うーん。こりゃダメだってなった。強制がイヤなだけであって、選択的にしましょうって話だと思うんだけど、そこ、抜けてる気がする。2025/04/05
Go Extreme
2
儒教:家族や社会の倫理を重視 家族:祖先からの生命の連続を象徴する存在・個人のアイデンティティや社会的役割を形成 父性: 子どもに対する教育や道徳的指導 夫婦:儒教・調和と協力 祖先:家族の歴史や伝統を象徴 個人主義:家族やコミュニティ<個人の自由や権利 道徳: 家族や社会・行動の基準 コミュニティ:家族を超えた社会的なつながり・相互扶助 教育:子どもに対する道徳的・知識的な指導 相互尊重:家族内外での人間関係・互いの存在や意見尊重 価値観:家族や社会における行動や判断の基準 幸福:儒教の教えを通じて実現2025/01/07
depo
0
図書館本。2025/02/13
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- 和書
- 戦争と平和 まんがで読破