内容説明
知られざる日本人の勇気の物語。圧倒的な事実と壮絶なドラマ、奇蹟の生還、感動の尖閣領有ノンフィクション。
目次
第1章 最後の疎開命令
第2章 「水軍隊」の誕生
第3章 阿鼻叫喚の中で
第4章 「あそこに行けば真水がある」
第5章 飢餓の島
第6章 尖閣はなぜ日本の領土なのか
第7章 「舟を造るしかない」
第8章 赤い鉢巻の決死隊
第9章 奇跡ふたたび
第10章 救出船は来た
第11章 もう一つの悲劇
第12章 ありえない「奇縁」
第13章 赤い鉢巻の「主」はどこに
著者等紹介
門田隆将[カドタリュウショウ]
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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99trough99
27
門田さんには、「死の淵を見た男」に泣かされた。しかしその後、そこまで言って委員会を拝聴し、「う~ん」→読んでいませんでした。今回、台湾侵攻に大変関心を持っているため手に取りましたが、~委員会でのご発言はともかく、門田さん、執筆力はさすがですね。感動しましたし、尖閣は日本の領土、という主張も、不自然さを全く感じなかった。それにしても、この、「尖閣諸島戦時遭難事件」が全く知られていないのは不思議ですね。対馬丸は記念館まであるのに...。2024/04/09
神在月
26
尖閣の話を書いたこともあるので人より多少、尖閣には興味がある。だがこの尖閣戦時遭難事件は全く知らなかった。作者にはこのノンフィクションを書いてくれてありがとうと言いたい。疎開船の過酷な運命と乗り合わせた人々の数奇な人生に涙する。このノンフィクションを知った後に毎日のように尖閣にやってくる中国公船、そしていまだに撤去されることのない中国のブイのニュースを聞く度にきっとあなたの中で何かがかわっているだろう。もっと我々は自国の領土というものに関心を持たなければいけないのではないか。2023/12/16
それいゆ
21
この本の内容を中国語訳にして中国政府要人に読ませたいものです。「台湾を早く中国に統合したい」と勝手な主張を垂れ流す姿勢にはいいかげんうんざりしています。最近の話ですが、沖縄県知事、中国訪問して尖閣のことを何も言わずに帰国するのか!と言いたいですね。2024/01/08
速読おやじ
20
知らないことだらけだったが、もっと尖閣の歴史を知るべきではないかと。敗戦時に尖閣からの脱出で生還を果たした人もいれば、幼い子供も含む多くの人々が亡くなっている。帯はセンセーショナルに書かれてはいるが、当時の中華民国が漂流した自国民を助けてもらったことに対して、日本の領地である尖閣といった言葉を含むお礼状の存在があるから、中国も尖閣は日本だと認めていたのだと著者は主張したいのだろう。でもそんな事よりも敗戦時に史実として人の記憶に残らない悲しい出来事がたくさんあったことに目を向けたい。2023/12/17
TI
16
政治系の本と思ったが疎開する船が攻撃され尖閣にたどり着きというノンフィクションもの。面白い。 しかしこれほどの証拠がありながら何をしているのか。2024/01/07
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