内容説明
外に出たら本当のことを言ってはいけない。始皇帝と儒教が作った中国人の哲学。その一番悪いところを吸い取った韓国人。約束を守らない、人を尊重しない、自己中、謝らない、平気で嘘をつく…日本人には理解できない大中華、小中華の伝統芸はどこから来たのか。日本、中国、朝鮮を知り尽くす碩学による抱腹解説。
目次
第1章 だから中国は愛されない
第2章 中国に「やさしい」はない
第3章 諸悪の根源は中国的哲学
第4章 なぜ私たちは日本人になったのか
第5章 中国の欠点をまねる韓国人
第6章 無礼な隣国との付き合い方
著者等紹介
石平[セキヘイ]
評論家。1962年、中国四川省成都市生まれ。80年、北京大学哲学部に入学後、中国民主化運動に傾倒。84年、同大学を卒業後、四川大学講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了し、民間研究機関に勤務。2002年より執筆活動に入り、07年に日本国籍を取得。14年『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)で第23回山本七平賞を受賞。著書多数
李相哲[リソウテツ]
龍谷大学教授。1959年、中国黒竜江省生まれ。中国紙記者を経て87年に来日。上智大学大学院博士課程修了(新聞学博士)。98年に日本国籍を取得。龍谷大学助教授を経て、2005年から教授。専門の東アジア近代史・メディア史のほか、現代韓国・北朝鮮情勢の分析には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鬼山とんぼ
4
この本は読んでよかった。お二人は大秀才で中国や朝鮮半島の歴史に通暁しており、日本人の知らない角度から彼らの行動様式を解説してくれている。儒教は秦の始皇帝以来、統治の術として創作されたもので孔子の教えとは無関係だとか皇帝以外は人格の認められない奴隷であり恥の感覚がないから平気で嘘をつき偽物を売ったりして私腹を肥やすのだとか、身を守るために家族とは纏まるが外は敵だから社会全体としては纏まれないとか、目から鱗が落ちるような知識で充満している。十分な知識武装をしておかないと、彼らにいいようにあしらわれると感じた。2022/02/01
ahwai55555
2
すでに日本に帰化されてる二人の(元中国人)学者による対談本ですが、中国・韓国の悪い面と、日本の良い面が強調されています。歴史的な背景から弱肉強食的になった中国人と付き合ってゆくためには、日本的な暗黙の信頼というのはあきらめて、同じ土俵に立って厳しく主張&交渉する覚悟が必要、というように理解したが、生ぬるい日本人に果たしてやりきれるものか?やられっぱなしの未来しか思い浮かばない。2022/01/30