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内容説明
「清水寺」「法然院の椿」「嵐山法輪寺」「銀閣寺」「祇園祭」「哲学の道」「伊根の舟屋」など春夏の風景。未発表作11点を含む全62点を収録。
目次
春(清水寺;賀茂川上流;酒蔵と赤煉瓦 ほか)
夏(伏見酒蔵;錦市場;美山かやぶきの里 ほか)
未発表作品(オニタビラコ;レンゲ;コバノミツバツツジ ほか)
著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926(大正15)年、島根県津和野町生まれ。旧山口師範学校研究科修了。1968(昭和43)年、『ふしぎなえ』(福音館書店)で絵本作家としてスタート。絵本、水彩画集、エッセー集など著作多数。国際アンデルセン賞、菊池寛賞など国内外の数々の賞を受賞。紫綬褒章受賞。文化功労者。2020(令和2)年12月24日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
238
爽やかな京都の風景が、とても素敵です。谷崎潤一郎のお墓のある法然院にも、椿の頃に又訪れたいな。「寂」と1文字だけ彫られた自然石のお墓です。それと、安野光雅館がある京丹後地域の美しい自然も描かれています。さて、一番印象派に残ったのが、凛とした坂東玉三郎さんを描いた絵です。こんなにしっかりした人物画も描けるんだな。このような確かな描写力を持った上で、ムダを省いた柔らかさを出しておられるんですね。2022/01/27
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
61
安野光雅追悼展に行ってきたので。本書は、京都の各地の春と夏の風景をはじめ、神社、建物、花木、祭りなど未発表作品を含む62の作品を収録。淡い優しい色彩は、郷愁を駆り立てられる。それぞれの作品にはエッセイも添えられている。あとがきで安野さんは「東京をアメリカとすると、京都はイギリスです。今の日本は進歩によって失った文化をとり返えせねばならぬ時にきています」と述べている。安野さんの思いが存分に詰まった1冊。 2022/03/12
けんとまん1007
59
敬愛する安野光雅さんの本。京都にも、いろいろな風景・表情があり、季節の移ろいもまた、その味わいを深める。いつも思うが、安野さんの絵のタッチが好きだ。安野さんの人柄が滲み出ていると思う。そんなタッチで描かれた京都。また、ゆっくりと行く機会がくることを願うばかりだ。2022/02/10
南北
54
安野光雅さんが描いた京都の春と夏。どの絵も優しいタッチで描かれているし、添えられた文章を読んでも穏やかな気持ちになれる。京都とは直接関係ないが、坂東玉三郎さんが描かれた1枚があって印象に残った。2022/07/10
sofia
28
2019「安野光雅 空想と風景」展で『洛中洛外』は読んだことがある。こちらは最近の出版。京都の思い出、幅広い友人関係、知識のエッセイのような文章といっしょに。風景画、挿絵も好きだが、安野光雅さんの描く雑草が好きなことを思い出した。2023/08/10