内容説明
明治の小学生が模範とした人物第1位。戦後、墨塗りされ、教科書から消えた正成。彼は何のために大軍と戦ったか。3年にわたる長期新聞連載待望の単行本化!
目次
消された忠義の心
正成誕生の背景
城と領民に支えられた武将
忠義の対象は天皇
挙兵、倒幕へ
「夢」だった建武の新政
後醍醐天皇の「心の内」
知謀を尽くし官軍奮戦
死を決意した湊川の戦い
正成なき官軍
嫡男・政行の情と覚悟
継承された「忠孝両全」
「私」で生きた武将たち
「鎌倉」から楠木一族を見る
父子を育てた河内の風土
「楠公さん」を慕う兵庫
千早赤阪村が伝える「記憶」
全国で祭られた忠義の心
歴史に残る楠公精神
神となった親王と武将たち
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小早川
4
忠義からくる行動ではなく、十二分に生存の道を確保していたに違いないと思ってしまう。そこまで忠義を示す人物像ではなく、勝算があったからこその為したことが現在滅私奉公の形として伝わっている、と穿って考える。2020/04/14
恵美
1
一話3ページなので短い。けど、読みにくい。新聞コラムをそのまま載せないでわ読みやすく内容をまとめ直してほしかった。2025/01/25
櫛橋光
1
日本人にとっての名将とは誰か→所謂判官贔屓の源義経・真田幸村と楠木正成と言う事だけど、正成以外はだんだんメッキが剥がれてきてるイメージです。人気先行で格好良く描かれ過ぎてると言うか、幸村も豊臣に忠誠を尽くすイメージでは無くなってきてますねぇ。正成はまだまだ研究されてないみたいですが。正成と息子の正行の話がメイン、妻の久子も結構出て来てます。2023/04/19
乱読家 護る会支持!
1
日本人が好きな名将は、「わずかな兵で策と決断力で大軍を破る戦略・戦術家」「合理的頭脳ながらも、大局に逆らうような行動で悲壮な最期を遂げる」。源義経、楠木正成、真田信繁(幸村)など。 その中でも、楠木正成は、義経、幸村と違って、天皇への忠義の人。それゆえに敗戦後に教科書から消えた。。。 うーん、、なんかこの本読みづらい。戦前の皆さんが、楠木正成についてどう教えられたか、教科書そのものが読みたい。それを読まないから、きっと本書は読みづらいのだ。。。2019/04/09
taco
0
先の大戦時のように為政者に利用されやすい英雄かと思いますが、公に尽くすことは、今も昔も変わらないと共感します。2019/01/14