内容説明
交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器。ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。彼らには「固有の領土」という概念はない。防衛的膨張主義―防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる―に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。今後6年間、トータル24年、ロシアのトップに君臨する男は、どんなトリックで自国を実力以上に見せているか!
目次
はじめに プーチンを知る必要性
背景―日本とは対照的な地勢的環境
性格―自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性
政治―「力は正義なり」が中央集権化を生む
外交―強い国にも強気、弱い国にも強気
軍事―不安ゆえの「過剰防衛」癖
交渉―交渉は闘争の手段
連続―体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず
労働―資源依存症で働くことは大嫌い
技術―外国からの拝借思想の限界
社会―奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者
おわりに 人間学的アプローチを超えて
著者等紹介
木村汎[キムラヒロシ]
1936年生まれ。京都大学法学部卒。米コロンビア大学Ph.D.取得。北海道大学スラブ研究センター、国際日本文化研究センター、拓殖大学教授を経て、北海道大学および国際日本文化研究センター名誉教授。『遠い隣国―ロシアと日本』(世界思想社、2002年)で第14回アジア・太平洋賞大賞を受賞。第32回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 豊かな説教へ想像力の働き



