プーチンとロシア人

電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

プーチンとロシア人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784819113311
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0095

内容説明

交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器。ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。彼らには「固有の領土」という概念はない。防衛的膨張主義―防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる―に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。今後6年間、トータル24年、ロシアのトップに君臨する男は、どんなトリックで自国を実力以上に見せているか!

目次

はじめに プーチンを知る必要性
背景―日本とは対照的な地勢的環境
性格―自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性
政治―「力は正義なり」が中央集権化を生む
外交―強い国にも強気、弱い国にも強気
軍事―不安ゆえの「過剰防衛」癖
交渉―交渉は闘争の手段
連続―体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず
労働―資源依存症で働くことは大嫌い
技術―外国からの拝借思想の限界
社会―奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者
おわりに 人間学的アプローチを超えて

著者等紹介

木村汎[キムラヒロシ]
1936年生まれ。京都大学法学部卒。米コロンビア大学Ph.D.取得。北海道大学スラブ研究センター、国際日本文化研究センター、拓殖大学教授を経て、北海道大学および国際日本文化研究センター名誉教授。『遠い隣国―ロシアと日本』(世界思想社、2002年)で第14回アジア・太平洋賞大賞を受賞。第32回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

33
 単に素人で知らないだけなんだろうけど、これほど、ロシアについて、ロシア人について端的に分かりやすくまとめたものはないんじゃないかなんて勘違いするほど、よくまとめられているように思った。強い日本になるしかないんだなと嘆息した。でも、それが基本の「き」だよなぁ。2021/02/08

たまきら

32
「ソ連とロシア人」改訂版。ロシアという広大な環境が生んだ国民気質がくだけた口調でつづられていて、楽しみながら読める部分が多いです。自分は十代のころデイヴィッド・K・シップラ―の本でロシアを学びましたが、この本で「ロシア」を再認識して楽しみました。プーチンさんの話はロシアを代表する「強い統治者、象徴」的表現に納得。イヴァン雷帝をはじめ、この広大な国を統治する難しさと求められるパワーの単純さ。「東のクマ」が隣人な自分たちがこの謎に満ちた国とどう交渉していくのか。色々考えさせられます。読み友さんの感想から。2021/05/10

TATA

30
日本に居るときもロシアは隣国でありながらも謎に包まれた国というイメージだったが、英国に来てもやはり汎欧州の同胞と言うには隔たりの大きな存在と映る。先日の二重スパイ襲撃事件などもあり、自身にとっても英国に来てから最も興味を持つ国となった。さて、こちらの作品、非常に興味深く読めた。偏り過ぎともとれる主張であるが、一つの見方としては首肯する部分多し。2018/05/20

二人娘の父

6
著者はすでに鬼籍の人。なのであまりしょっぱい事は言いたくない。しかしかなり主観的なロシア社会論で、プーチンの登場は少しだけ。持論だが、ロシア→ソ連→ロシアと変遷した社会は、私的には日本で例えれば江戸時代と変わらぬ封建制である。ロシア研究者の少なくない方が、ウクライナ侵攻を「読みきれなかった」と言っているが、甘すぎるのではないか。ロシアはロシアである。2023/02/27

ポン

6
負の歴史も繰り返されるのでしょうか。将来の子供たちのためにも大人の学びが必要だと思います。2022/04/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12610139
  • ご注意事項

最近チェックした商品