内容説明
初代天皇のことを知っていますか。「神武東征」は日本の始まりです。地図、写真多数掲載。新聞連載時から大評判、待望の単行本化!
目次
イハレビコ誕生―大和に向かうまで四十五年間を過ごした日向伝承の数々
大和思慕―国造りの思いを胸に遠く大和を目指して船旅が始まった
御船出―住民の窮状を聞き稲作を広め道々で協力者を得ていく
海道回顧(上)―海道を整備しつつ出雲勢力をも意識 中国山地に遠征も
海道回顧(下)―経済力と軍備を備え満を持して正念場、畿内へ
浪速の海―生駒越えで初めての敗退 長兄を失い、失意のなか南に迂回する
紀和の道―天つ神の御子として八咫烏に導かれて熊野の山を越えていく
大和平定―地元の抵抗勢力さらに宿敵を破り美地・大和で初代天皇に
立后と崩御―初代皇后は出雲の神に愛された娘 国造りも順調に
多(当)芸志美美命の変―異母兄の野望を打ち砕いた二代天皇の勇気と徳
歌の力・託される思い―戦意高揚あり勝利の宴会歌あり求婚の歌あり
偉業を支えた脇役たち―東征を手助けしその後の国造りに尽力した忠臣、兄らの貢献度
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
31
初代の天皇である神武天皇の足跡を各地の神社に残る伝承を丹念に取材したものです。ただ残念ながら、読んでいて新たな知見が得られたという感想にはなりませんでした。神武天皇が出発したのは宮崎だったのか、(実際行けばわかりますが)あれほど見通しの良い明石海峡を本当に通ってきたのか、などの疑問を著者が持っているとは思えない点に原因があるのではないかと思います。2019/09/27
こぺたろう
12
漫画の古事記を読んで神武東征に興味を持ち、毎日少しずつ読み進めて読了。いやー、日本の国土を舞台にした記紀の存在に改めて驚嘆。神武東征は、何となく稲作の伝播に関連していそうな気がします。仮にそうだとすると、もっと肥沃な土地に天孫降臨が行われていれば、東征はなかったのだろうか。そんなこんなを色々考えると、隠された解釈があるのではないかと思い始めました。そもそも神武東征とは何だったのか。もう少し関連図書を読んでみたいと思います。2019/02/12
みにみに
6
神武天皇は伝説上の存在、というのをあっさり信じていたけど、いやいや実在していたと思ってもいいんじゃないかなーとこれまたあっさり鞍替えしました。神武東征はドラマチックだな。2017/01/20
らふぃん
3
④頑張って取材したんだなってのは伝わってくるけど、圧倒的に文章が面白くない 半分ぐらいで脱落 このての話にそこまで興味がない層だと物語とかにしてもらわないと全く入ってこない 神武天皇で統一した方がいいような 正式名とか拘ってるあたり、読者選別しすぎなのかなと2019/05/03
未完AAA
2
図書館本。色んなところに足跡が残っているからそういった存在はきっといた、に納得する部分と、「起源を主張していた人(資料)が生き残ったら勝ち」的な人間の執着からくる嘘の場合はどうすんだ、ガンダムのファンによる後付け歴史整理も矛盾がないようになってるそうだぞ、と思う気持ちもある。神話レベルのお話なので、信じる信じないは自分の心にかかっているなと改めて思った。こういった伝承は、もっと自分に近いものを創造的に楽しみたいな。私の地域であればいいのだが……そういう意味では、各土地の人たち羨ましい。これが権威か……2024/07/13