内容説明
忘れてしまった?知らなかった?GHQの占領政策、東京裁判、「米国製」憲法、日米安保…「戦後」を知らずして、いまを語れない。「敗戦国」のくびきから真に解き放たれるために「戦後」を清算する!産経新聞の長期連載「子供たちに伝えたい日本人の近現代史」の第2弾!
目次
序章 お言葉から日本再建へ
第1章 「自虐史観」はGHQの占領政策から始まった
第2章 東京裁判と「米国製」憲法の呪縛は続いている
第3章 「日本弱体化」を止めたのは冷戦の深刻化だった
第4章 東西対立のはざまで国際舞台へ復帰果たした
第5章 針路定めた日米安保改定への無理解はいまも続く
第6章 高度成長の光と影は日本を大きく変えた
終章 「戦後」の清算なしに喫緊の課題は解消できない
著者等紹介
皿木喜久[サラキヨシヒサ]
昭和22年、鹿児島県生まれ。同46年、京都大学文学部卒業、産経新聞社に入社。大阪本社副編集長、東京本社政治部次長、特集部長、論説委員長などを経て、平成27年4月まで特別記者・編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZEPPELIN
8
戦争編に続いて戦後編。古橋さんの全米選手権優勝や湯川さんのノーベル賞受賞など、こちらは明るい話題も多く、天皇陛下の美智子様への電話攻勢のエピソードも微笑ましい。政治面では、党是が憲法改正なのにいまだに出来ていない自民党もだらしないが、もし社会党が政権与党であったなら、日本は東側陣営だったかもしれず、寒気がする。不満はあるけれど、先人たちも必死の努力はしてきたのだと思う。残りは現在を生きる日本人の責任。今日で戦後70年。そろそろ「もはや戦後ではない」という言葉を現実のものにしたい2015/08/15
だろん
6
昭和35年6月初旬、当時5歳だった安倍晋三少年は、岸信介首相宅で「あんぽはんた~い」と言って走り回る…むむむw2015/09/30
hk
0
本書は産経新聞の連載記事を書籍化したものだ。戦後検閲から日中国交正常化までを鳥瞰している。1つのトピックで4ページほどなので深い掘り下げはないが要点をしっかりと押さえる構成だ。筆者が思わず唸ったのは『街頭テレビは日テレのスポンサー対策』という一節である。1953年放送開始当初テレビ普及率が伸び悩み資本側はCM効果を疑問視していた。広告収入がなければ民放は回らない。そこで日テレは街頭テレビという文化を流行らせ1台で何十人もの視聴者を虜にする戦略に出た。結果、広告価値は飛躍して企業はテレビCMに殺到したのだ。2015/10/12
とりさん
0
戦後のGHQ対応から、冷戦の影響、国際への復帰、政治対策、高度経済成長。戦後史は一つ一つしっかり学べば現代に繋がる問題が多く、非常に身近だと思う。 憲法にしても解釈が難しく、それは歴史認識においても同等だと思う。この一冊で全て分かる訳では無いが、出来事が簡潔に纏まっており、疑問を持つ発見が多くあると思いました。2020/06/21
-
- 洋書
- BARCELONA