内容説明
「美しい気配」に惹かれて出合ったものたちは、なぜ私の心をとらえたのか―。そうして辿り着いたのは、ものに携わった人の精神や志、覚悟といった心の美しさ。決して失いたくない日本の美しい心を筆者に教えた４４のエッセイは、今を美しく生きるヒントに満ちています。フォクシーオーナーデザイナー前田義子（Ｎｏｒｉｋｏ“Ｄａｉｓｙ Ｌｉｎ”Ｍａｅｄａ）が綴る愛された記憶に宿る美しい気配。
目次
第１章 想いの気配（美しい気配を探して；言の魂 ほか）
第２章 道具の気配（秘められた意志；書の息吹 ほか）
第３章 暮らしの気配（灯りの匙加減；桜の潔さ ほか）
第４章 ものの気配（伽羅より出ずるもの；想像する力 ほか）
著者等紹介
前田義子［マエダノリコ］
株式会社フォクシー代表取締役主兼オーナーデザイナー。父は台湾人、母は日本人。最愛の父を亡くしたことをきっかけに、母や妻としてだけでなく、ひとりの女性としての生き方を大事にしようという意味で、実家のＬｉｎ姓を継ぎ、旧性のＬｉｎとミドルネームのＤａｉｓｙを名前に加えた。２４歳でファーブティックＦＯＸＥＹを創業。以後、株式会社フォクシーとしてファッションからコスメティック、インテリアに至るまで、「知性・品位・清潔感」を大切に一貫した“ものづくり”の姿勢を続ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ECO
5
現実と向き合い、覚悟を決め、丁寧に生きること。2017/09/24
もなか
2
美は全てのものに精通していなければならないと、言われてようだ。関係ないかも知れぬが、室伏宏治が茶道を日々の鍛錬に取り入れているというのも理解出来るきがした。 2012/09/09
kamechika
2
希有な美意識に触発されたくて、奮発して購入。ページをめくる、静謐な時間。2012/06/30
Lucy_0828
2
布張りの豪華装幀本。もはやファッションにとどまらす多岐にわたる「美しい気配」著者は強運の持ち主らしいのですが、ものにも何らかの魂のようなものを求めてるみたい。実はそういうの嫌いじゃない。雑誌「和楽」連載とあって日本の美、にこだわっているのもよかった。2012/02/18
ソフィ
0
エルメスのケリーとかそんな世界かと思っていたらとんでもない。古いお寺の天井板やお堂の礎石など、モノのほうが持ち手を選んでいるとしか思えない別格の逸品たちがずらり。モノの描写や出会いのエピソードだけで終わらず、なぜそれをすばらしいと思えるのかという、言葉で表しにくい部分まで踏み込んであるところがすばらしいと思う。というのも、文章はプロのライターさんによるものなので、おそらく前田さんご本人が書かれるよりはるかに客観的で完成度の高いものになっているのだと思う。2019/08/21
