内容説明
アメリカの施政権下からの復帰に関し、当時、琉球政府主席として関与した著者が、貴重な内外の資料と体験に基づいての真相を、いま、明らかにする。その道程を全体的、多面的にとらえ、日米両政府および終戦直後における皇室の対米折衝を中心に、さまざまなエピソードを織りまぜてつづる沖縄の復帰史。
目次
序章 占領とは何か
第1章 敗戦による悲運
第2章 戦時占領―米国の琉球占領政策
第3章 復帰の灯―米国施政権下の琉球
第4章 復帰の灯、いよいよ光を放つ
第5章 沖縄の主要産業―日本の自由主義陣営加入と沖縄の主要産業への影響
第6章 復帰の歩み
第7章 復帰の促進
第8章 終着
第9章 沖縄現地の反応
終章 天皇の見解―米国の琉球処理案
復帰私見―“結びのことば”に代えて