内容説明
制度を支える基本的な原理に立ち返りつつ、現代の貧困問題を的確に捉える視点を身に付ける。豊富な現場経験に裏打ちされた研究成果をやさしく解説する入門書。
目次
はじめに(私自身の就職までの歩みについて;生活保護担当ケースワーカーを経験して気づいたこと)
第1章 最近の日本における貧困問題(見えにくくなっている「貧困」;コロナ禍で深刻化している貧困問題;現代の日本と生活保護)
第2章 生活保護とは、どのような制度か(貧困問題への対応は社会保障の役割の一部にすぎない;若者も生活保護利用者となることがある;生活を保障する最終的な手段としての生活保護;健康で文化的な最低限度の生活水準とは何か;市民感覚にそぐわない現代の生活保護制度)
第3章 生活保護をもっと利用しやすくするための提言(生活保護基準のあり方について;「最終的な生活保障手段」という考え方の再検討―保護に先行する「自助努力」の見直し)
おわりに―これから社会福祉について学ぶ皆さんへ
著者等紹介
嶋貫真人[シマヌキマサト]
東京都生まれ。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻修士課程修了。1984年東京都練馬区役所に入職し、2003年まで練馬総合福祉事務所などで勤務。その後、沖縄大学人文学部助教授、田園調布学園大学人間福祉学部准教授を経て、現在、大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科教授、多摩市社会福祉協議会理事、東京社会福祉士会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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