内容説明
明治末の日本を襲った大洪水はどのような被害を発生させ、人々はどのように対応したか。その後の災害対策への影響と教訓は何か。首都東京とその周辺を中心に多面的に考察する。
目次
関東大水害の概要
第1部 東京の関東大水害(関東大水害時の罹災者救護活動―東京府・市の活動を中心に;関東大水害と軍隊―海軍の救護活動を中心に;水害常襲地帯の明治―荒川右岸無堤防地帯と関東大水害 ほか)
第2部 被災各県の諸相(利根川・渡良瀬川合流地域(北埼玉郡)の被災情報―旧伊勢御師宛書簡を手がかりに
関東大水害時の鉄道被害と復旧―山梨県域を中心に
関東大水害と『横浜貿易新報』―災害報道の分析を中心に ほか)
第3部 災害史研究の広がり(罹災者救助思想の変容―戦前日本の官製国民運動にみる災害と自治;近代日本の「災害外交」の展開―二〇世紀初頭を中心に;災害に関する共時的研究―「災害エスノグラフィー」と歴史)
本書の成果と災害史研究の展望
著者等紹介
土田宏成[ツチダヒロシゲ]
聖心女子大学現代教養学部教授。1970年生まれ
吉田律人[ヨシダリツト]
横浜都市発展記念館調査研究員。1980年生まれ
西村健[ニシムラタケル]
横浜開港資料館調査研究員。1979年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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