内容説明
ダムダム弾、攻撃的兵器、大量破壊兵器、地雷、クラスター弾―特定の兵器をタブー視する近現代の発想や概念はいかに構築され変容したのか。既存の知の前提を問う新たな試み。
目次
序章 パーリア・ウェポンの系譜学
第1章 国際法学者の失敗―古典的戦争法における未完のプロジェクトとしての兵器違法化
第2章 戦間期のイギリス軍縮政策と質的軍縮論―「攻撃的兵器」の規制をめぐって
第3章 イギリスを中心とした戦間期の空爆禁止議論
第4章 「大量破壊兵器」概念の歴史化
第5章 戦略的なタブー―化学兵器とアメリカ外交政策
第6章 特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の成立過程―軍事大国と弱小国の相克と妥協
第7章 「地雷危機」の構築と地雷のパーリア化―開発と安全保障の融合の時代
第8章 「非人道的」兵器のスティグマタイゼーションを再考する―クラスター弾禁止と禁止賛同派の戦略
終章 「パーリア・ウェポン」研究とその課題
著者等紹介
榎本珠良[エノモトタマラ]
東京大学総合文化研究科博士課程修了博士(国際貢献)。現在、明治大学研究・知財戦略機構客員准教授、「武器と市民社会」研究会共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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