内容説明
戦争・植民地支配が引き起こした朝鮮人・日本人の越境の経験。人びとはどのように移動、定着、帰還、残留したのか。歴史的意義とその後を、ライフヒストリーや集団の動向に即し検討。
目次
序章 本書の視点と課題
第1章 近世初、西日本地域の「朝鮮人集団居住地」について
補論 近代日本の「被虜人」末裔をめぐる状況・認識―旧薩摩藩の陶工村を中心に
第2章 大韓帝国期の「お雇い外国人」に関する研究―平式院の日本人技術者井上宜文の事例
第3章 「鮮満一体化」政策期の在朝日本人の「満洲」地域移動
第4章 国境を渡った「国家」―間島朝鮮人社会
第5章 豊南産業株式会社による「南洋農業移民」―朝鮮総督府との交渉を中心に
第6章 在朝日本人鉄道従事員の戦時と戦後
第7章 在日朝鮮人の「戦時」と「戦後」―協和会末端組織の担い手を中心に
第8章 送還と帰還―植民者二世・小林勝の戦後
著者等紹介
李盛煥[イスンハン]
啓明大学校国際学大学・教授、同国境研究所所長。1957年生まれ。筑波大学大学院社会科学研究科・法学博士(1989年)
木村健二[キムラケンジ]
下関市立大学・名誉教授。1950年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科博士課程後期単位取得満期退学
宮本正明[ミヤモトマサアキ]
早稲田大学大学史資料センター・嘱託。1970年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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