内容説明
日本の企業社会では当然とされてきた「学歴格差」はいつ、つくられたか。明治期から戦後までの三井物産の人事を、多くの新史料によって実証・比較分析し、新しい視座を与える。
目次
サラリーマン社会と「学歴格差」
第1部 三井物産「特別職員録」の分析(明治後期から大正期にかけての三井物産職員―1902年「使用人録」と1916年「店別使用人録」の分析;1920年代の人事制度と職員の学歴;1930~40年代の人事制度と職員の学歴;1950~60年代の人事労務管理における学歴格差)
第2部 三井物産の「学卒」採用と不祥事(三井物産の人材採用システムと学校教育システムの変遷;戦前期三井物産の処罰と規律)
第3部 メーカーの賃金管理と「学歴身分」(「社員」の賃金管理と定期昇給制度;「学歴身分」制度の再検討)
新たな歴史像を求めて
著者等紹介
若林幸男[ワカバヤシユキオ]
明治大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。明治大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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