内容説明
債務が層を成す複雑な金融ネットワークの下で、不確実性下の選択行動と伝染メカニズムを通して金融危機を描き、ミンスキーの不安定性仮説と金融規制策を現代経済学に蘇らせる。
目次
序章 本書の目的、特徴と構成
第1章 繰り返される金融危機
第2章 金融構造の脆弱性:ミンスキーおよび今次危機
第3章 階層化された金融システム
第4章 内生的金融不安定性仮説:不確実性下の選択行動
第5章 アニマル・スピリット、伝染およびデフォルトの集中
第6章 金融規制改革に向けて
著者等紹介
青木達彦[アオキタツヒコ]
1945年中国・上海生まれ。1975年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。信州大学経済学部講師、助教授を経て1989年教授。この間1984‐86年Fulbright Junior Scholar,Washington University(St.Louis)。2011年信州大学を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。