内容説明
ヒトラー・ナチス党による全体主義体制と営業的中間層の中小商工業者との緊張関係を社会経済史的に分析し、ドイツ・ファシズムの社会的基盤の動揺と危機のダイナミズムを描く。
目次
序章 ナチズムの社会的基盤をめぐって
第1章 ドイツ「手工業」の経営分化と機械化―ワイマール期からナチス期へ
第2章 中小工業経営(「手工業」)の組織のナチス化―いわゆるグライヒシャルトゥング
第3章 ナチス期の「手工業」組織の二元的構造―四カ年計画の中で
第4章 ナチス体制と中小・零細工業の経営閉鎖問題―中間層イデオロギーとの関連で
第5章 戦時経済体制と「手工業」の合理化―その挫折
第6章 ナチス期ドイツの小売業と中間層の立場
著者等紹介
柳澤治[ヤナギサワオサム]
1938年東京都に生まれる。1966年東京大学大学院経済学研究科博士課程退学。東京大学社会科学研究所助手、明治学院大学経済学部講師、助教授、東京都立大学経済学部助教授、教授、明治大学政治経済学部教授を経て、首都大学東京名誉教授、経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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