内容説明
価格機構、企業者、所得流通フロー。租税を除く全領域を論じた「経済学の最初の論文」(ジェヴォンズ)の著者リシャール・カンティヨンの本邦初の研究書にして決定版。
目次
第1章 カンティヨンの生涯と作品(カンティヨンの生涯(1680?~1734?年)
『商業試論』出版の誤謬とミステリーと謎
『商業試論』の経済学史上の意義)
第2章 カンティヨンの経済理論と『商業試論』(『商業試論』の課題と構成;市場経済モデルと企業者の調整機構;「開放経済」下の外国貿易・銀行業務の経済分析)
第3章 『商業試論』の諸問題(価値・価格論の問題;企業者論の問題;銀行・信用論の問題)
付論1 カンティヨン‐ケネー‐テュルゴー―18世紀フランス価値学説形成の歴史的考察(カンティヨン、ケネーおよびテュルゴーの価値学説;価値学説の意義と問題点;18世紀フランス価値学説形成の再考)
付論2 「資本」概念成立探究―馬場宏二「資本・資本家・資本主義」を中心にして(馬場説のスケッチ;馬場説の問題点―古典再探索)
著者等紹介
中川辰洋[ナカガワタツヒロ]
1952年札幌市に生まれる。1989年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。社団法人公社債引受協会調査部調査課長、青山学院大学経済学部経済学科助教授、教授などを経て、現在、同現代経済デザイン学科教授、公益財団法人日本証券経済研究所客員研究員。この間、ヨーロッパ議会・ヨーロッパ委員会後援の研修制度EUVP(ヨーロッパ連合訪問プログラム)に参加(1995年)、在外研究期間中を利用してソシエテ・ジェネラル銀行(パリ=ラデファンス)資本市場部経済調査チーム(現・ストラテジスト調査チーム)所属(1999~2000年)、パリ第10大学(ナンテール校)客員研究員(2008~2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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