内容説明
日本の金融の基本的な考え方と特徴について、歴史の流れとその時代の仕組みを明らかにし、簡潔にまとめた入門書。「貨幣とは何か」「商業信用とは何か」「紙幣の大量発行が社会混乱を招く」など。新版では、構成を新たにした。
目次
第1章 貨幣の登場と流通
第2章 金融業の発生と信用取引の登場
第3章 150年の戦乱から260年の平和の時代へ
第4章 江戸時代の通貨制度と紙幣の登場
第5章 米遣いの経済と貨幣経済
第6章 明治期財政と金融制度の整備
第7章 金融の混乱と整備
第8章 戦後日本経済の展開と銀行
著者等紹介
落合功[オチアイコウ]
1966年神奈川県川崎市生まれ。1995年中央大学大学院博士後期課程文学研究科国史学専攻修了。同年日本学術振興会特別研究員。1998年広島修道大学商学部専任講師。2002~2013年広島修道大学商学部教授。2013年~青山学院大学経済学部教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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烟々羅
11
知識と教養に分ければ教養。つまり直接に実用の役には立たないが、実用の役に立つ「知識」を記憶し、また思い出すよすがになる内容。 科学には科学史、偉人伝があるように、金融にも…… 東京第一銀行(東京の一番目の銀行ではなく、明治の国立銀行、国内一番目で所在が東京)から横浜第二、東京(に戻って)第三、大阪第十三、北方の山形第八十一銀行や一ノ関八十八銀行は最近まで名前が残っていたはずで、熊本第百五十一銀行、沖縄百五十二までならんだ地図などみて懐かしい。 昭和の半ばまで、とある民間業者を一六銀行と呼んだのもこの名残2016/07/15