内容説明
美智子皇后も感銘した五日市憲法草案の人権規定。それはどんな地域で、どのような人びとによって起草されたか。原点をみる。
目次
第1部 五日市憲法の創造(五日市学芸講談会と起草者千葉卓三郎;人権の先覚者―千葉卓三郎波瀾の生涯)
第2部 埋もれた多摩の人脈(歴史に埋もれた人びと;民衆憲法を生みだした山村共同体;“地域”研究と市民の歴史学―ある運動の理論的総括)
第3部 五日市憲法草案と嚶鳴社憲法草案の研究(五日市憲法草案の研究;嚶鳴社憲法草案の研究)
第4部 世界の模範・「日本国憲法」(自由民権期の民衆憲法と日本国憲法の源流―五日市憲法草案からみえるもの;現憲法の理想の実現こそが人類の歴史に新しいページを開く―現憲法成立の経維から「押しつけ憲法」論を批判する)
史料 五日市憲法草案、嚶鳴社憲法草案全文
著者等紹介
色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年、千葉県佐原町(現香取市)生まれ。1943年、第二高等学校卒業、東京帝国大学文学部入学。1944年、学徒出陣で土浦海軍航空隊に入隊、1948年、東京大学文学部卒業。その後、中学教師、民主商工会書記、日本近代史研究会などを経て1962年、東京経済大学専任講師、助教授、教授を経て1996年、同大学退職。その間「日本はこれでいいのか市民連合」代表、不知火海学術調査団長、歴史民俗博物館総合展示代表者会議講長等をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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