内容説明
地方資産家研究に新境地。愛知県知多半島の肥料商兼醤油醸造家「萬三商店」の近世・近代200年の事業展開と地域社会・地域経済との関係を膨大な一次史料により解明。
目次
第1部 小栗三郎家の家産・組織と地域社会(有価証券投資とリスク管理―明治後期~昭和戦前期;不動産経営と市街地形成;家業の継承と地域社会への貢献―資産管理と家計の視点から;近代における店則・家憲と店員の活動)
第2部 萬三商店の事業展開(近世・近代初頭の醸造経営;明治前期における商業経営と取引関係;明治後期・大正期の肥料商業・肥料製造業;近代期の醤油醸造経営)
第3部 萬三商店小栗三郎家と地域経済(金融システムの近代化と萬三商店;半田・亀崎地域の「企業勃興」と有力事業家;知多鉄道の設立と知多商業会議所―小栗四郎の活動を中心に)
著者等紹介
中西聡[ナカニシサトル]
1962年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。現在、慶應義塾大学経済学部教授
井奥成彦[イオクシゲヒコ]
1957年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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