内容説明
数々の沖縄経済振興策に翻弄されてきた沖縄。今や、その呪縛から抜け出し、自力で進む道を選びつつある沖縄。基地撤去・移設反対を前面に掲げ、安倍政権と対峙する沖縄。
目次
第1部 沖縄経済論―基地と経済を中心に(二一世紀の入口で沖縄経済を考える;まやかしの北部振興策 ほか)
第2部 沖縄経済論―書評(基地返還反対の経済論(書評・牧野浩隆著『再考 沖縄経済』)
経済振興策への批判的対応(書評・高橋明善著『沖縄の基地移設と地域振興』) ほか)
第3部 琉球独立論(琉球独立論者の皆さんに捧げる;沖縄経済の現実から「独立」を考える)
第4部 経済学は地域個性にどう向き合うべきか(内田真人「沖縄らしさと市場原理」を読む;沖縄の「地域個性」と経済学)
著者等紹介
来間泰男[クリマヤスオ]
1941年那覇市生まれ。1970‐2010年沖縄国際大学。現在は名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
9
決して内地・本土の人間では書けない「覚悟」について詳述されている。特に「基地と経済」の関係性について、著者の立場の明確さに「覚悟」を感じる。その内容は「基地は絶対的に不要であり、即時撤去が必要。しかし基地がなくなれば経済が発展する訳ではない。沖縄の経済発展に基地は寄与していはいるが、絶対的ではない。経済発展のためには独自の努力が必要」と理解した。特に行政(県)のビジョンの甘さには厳しい目を向けている。また「独立論」への批判も現実的で納得できるものがある。著者もまた沖縄の将来を真摯に考えている一人である。2024/11/22
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