内容説明
戦後70年を迎える今日、「満洲国」の強制連行をはじめとする労働者移動に関する労務政策の形成、実施、労働実態をめぐって、もつれた日中関係の根源に迫る画期的労作。
目次
第1章 満洲労工の由来(九・一八事変までの華北と満洲の社会、経済状況;「満洲国」の経済政策における労工問題 ほか)
第2章 労務政策の立案過程(関東軍と満鉄経済調査会;華北労工の入満制限政策と大東公司 ほか)
第3章 華北入満労工の実態(把頭制度と特殊工人の隊長制;華北労工協会と労工訓練所 ほか)
補論 中国人強制連行問題と戦後補償(中国人強制連行政策の制定と実施;遺骨送還と中国紅十字会の訪日 ほか)
著者等紹介
王紅艶[オウコウエン]
中国河北省出身。1964年生まれ。最終学歴:一橋大学社会学研究科博士(社会学)。現職:立教大学異文化コミュニケーション学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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