内容説明
ジュグラーとクズネツの理論を世界経済論のなかで再評価し、世界的な景気循環を実証的に示す。ジュグラー商業恐慌論の本邦初訳を付す。
目次
第1章 19世紀英仏マネタリーオーソドキシーにおけるジュグラーとその景気循環論(課題の設定:神話から研究対象へ;方法:オーソドキシーと分類基準;分析1:利子率とその影響;銀行通貨量とその影響;総括:ジュグラーの通貨理論と景気循環論)
第2章 ジュグラー景気循環論の世界経済的枠組みとその実証(実証分析の基礎としてのジュグラーの理論的再検討;実証:同調性と異質性、相互関係;19世紀国際通貨体制としての国際複貨幣制)
第3章 世界資本主義としてのクズネツ循環論(理論:クズネツ循環に関する諸学説の整理と検討;実証:方法と第1次大戦前の分析;展望:現代のクズネツ循環)
著者等紹介
岩田佳久[イワタヨシヒサ]
1968年生まれ。2012年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了・博士号取得。現在、東京経済大学経済学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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