内容説明
南山大学第3代学長ヒルシュマイヤーの経済・経営史関係の遺稿に適宜解説を施し、その今日的意義を問う。日本経済の進路に多大な影響を及ぼした言動は今も衰えを見せない。
目次
1 総論(経営史)
2 前期(一九六一~一九六七)経済発展と回勅の経済思想(経済発展のための企業家供給;経済発展は自由市場体制によるべきか中央計画によるべきか;回勅「マーテル・エト・マジストラ」;教皇パウロ六世の経済発展モデル)
3 中期(一九六九~一九七四)日欧文化比較からみる経済行動(ニッポンの挑戦―広がるネオ・ナショナリズムへの恐怖;「GNP教」への熱情と不安―日本人の行動の原点を求めて;文化的価値と工業化の論理)
4 後期(一九七五~一九八四)近代企業経営と企業家精神(経営イデオロギーの比較史―西洋と日本;企業家と社会秩序―アメリカ、ドイツおよび日本(一八七〇~一九〇〇)
江戸時代の価値体系ビジネス―明治期の工業化との関連において
日本型企業社会、その特質と課題
「会社資本主義」社会における所有意識と勤労意識)
5 対談と講演(外国人は日本人の経済行動をいかに見るか;日本文化論;日本的経営の前途)
著者等紹介
ヒルシュマイヤー,ヨハネス[ヒルシュマイヤー,ヨハネス] [Hirschmeier,Johannes]
1921年ドイツ領シレジア州ハインリッヒスホフ村(現ポーランド)に生まれる。1947年聖オーガスチン大神学校哲学科卒業(哲学士)。1950年カトリック司祭に叙階。1951年聖オーガスチン大神学校神学科卒業(神学士)。1954年米国ワシントン市アメリカ・カトリック大学大学院経済学科在学。1956年ハーバード大学経済学科助手。1957年南山大学助手。米国ハーバード大学大学院在学のまま、博士論文作成のため東京大学研究生。1958年ハーバード大学M・A(経済学修士)。1960年南山大学講師。ハーバード大学Ph.D(経済学博士)
川崎勝[カワサキマサル]
1942年生まれ。2011年南山大学経済学部退職。現在、南山大学社会倫理研究所非常勤研究員
林順子[ハヤシヨリコ]
1965年生まれ。2000年南山大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、南山大学経済学部教授
岡部桂史[オカベケイシ]
1974年生まれ。2005年大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、南山大学経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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