内容説明
90年代以降の停滞の原因と脱却するための金融政策のあり方は…。金融要因の変化が生産、雇用、所得分配にどのような影響を及ぼすか。理論の構築と政策的含意の導出を試みる。
目次
第1部 金融動学の理論(国債累積と財政金融政策のマクロ動学―不適切なポリシー・ミックスについて;マネタリストの金融政策再考;企業のバランスシート調整と財政金融政策;R&D型投資によるケインジアン内生的成長循環モデル;新古典派とポスト・ケインジアンのマクロ動学習慣形成モデルによる資産市場パズルと景気循環)
第2部 金融政策の歴史的・制度的分析(日本の金融システムの構造変化と金融政策;インフレーション目標政策の批判的検討―金融化と所得分配;金融政策のニュー・コンセンサスとポスト・ケインズ派貨幣理論)
第3部 金融と分配の理論(負債を考慮したカレツキアン・モデルにおける長期分析―金融政策が所得分配と雇用に与える影響;カレツキアン・モデルの不安定性と金融市場;完全雇用と最適消費配分の整合性;物価水準と所得分配の理論;金融仲介機関の付加価値生産)
著者等紹介
渡辺和則[ワタナベカズノリ]
二松學舎大学学長・国際政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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