内容説明
明治国家のおし進めた芸能政策。明治五年八月、教部省布達の天皇制イデオロギーに基づく「皇上奉戴」の政治的強制と、芸能を国民教化誘導の教具たらしめんとした峻厳な芸能統制は、日本の近代社会に何をもたらしたのか。近代芸能興行史の裾野から問い直す。
目次
第1編 明治国家の芸能統制と地域社会(芸能取締りの変遷;興行税・芸人税の推移;地方民会と初期県会における芸能統制)
第2編 芸能興行の展開と民衆の動向(地方巡業の芸団と興行の条件;興行免許地の制限と民衆の動向;伺と指令にみる取締りの実際)
第3編 芸能興行と地域社会(開化期における若松県の村芝居の存立環境;磐城国石川郡小高村の大奉納芝居;伊達郡三座の経営と芸能興行)
著者等紹介
橋本今祐[ハシモトキンスケ]
1928年福島県に生まれる。1948年明治学院専門学校経済科卒業。2007年福島大学大学院行政社会学類(地域文化)修士課程修了、修士(地域政策)。2010年東北大学大学院文学研究科(歴史科学専攻)博士課程修了、博士(文学)。同大学院文学研究科専門研究員、現在にいたる。1948年~福島県立本宮高等学校・安積高等学校教諭などを経て、1989年、同郡山女子高等学校(現郡山東高等学校)校長で退職。1989年~奥羽大学学事部長、図書館事務長に就任。1994年~福島県本宮町史編纂室長に就任。専攻、日本近代芸能興行史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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