内容説明
資本と労働力が自由に越境できるようになった今日において、福祉国家の解体を目論み、更なる利潤を追求するグローバル資本の本質と行動を解明する。日本経済はどこへ行くのか。
目次
序章 グローバル化と国民経済の衰退
第1章 グローバル資本主義と景気循環
第2章 海外直接投資の展開とグローバル資本の確立
第3章 グローバル資本主義への移行と労働市場
第4章 日本的経営とコーポレート・ガバナンスの変容
第5章 雇用システムの変容と生産力低下の可能性
第6章 構造改革と福祉国家体制の解体
結章 日本経済、これからどうする?
補論 資本主義の歴史区分とグローバル資本主義の特質
著者等紹介
飯田和人[イイダカズト]
明治大学政治経済学部教授。1948年生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科経済学専攻博士課程単位取得。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bbbaaaccchhh
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現代日本の資本主義はグローバル資本主義の時代であるという認識から、現代日本の経済を分析した本です。マルクス経済学の用語が結構あったのですが、僕自身そこの理解がまだまだなので、若干本文の理解に苦しめられる面もありましたが、基本的にはデータを駆使し、日本が如何にグローバル資本主義化しているか、そしてグローバル資本主義の下での経済とはどういったものか、なぜグローバル資本主義になったのかということが緻密に分析してあったので、大よその理解は可能でした。今後の日本経済を考えていくうえで、読んで損はない一冊でした。2014/01/17
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