内容説明
武力紛争下の文民の保護が、なぜ国連安保理で注目されるようになったのか。その背後にある多様な主体の協働に焦点をあてながら、冷戦の終焉後20年の間に積み上げられてきた議論を読み解く。
目次
序章 文民の保護への注目をめぐる問い(本書の主題;基本的な用語の定義―国連安全保障体制/文民/保護 ほか)
第1章 1990年代の平和維持活動の教訓―文民の保護という課題(冷戦直後の平和維持活動の増加と新たな脅威;「民族浄化」と平和維持活動―国連保護軍(UNPROFOR) ほか)
第2章 文民の保護任務の一般化と加盟国の規範意識(安保理における議題化;初めての任務化と一般化 ほか)
第3章 背景要因としての多主体間主義(国連機関による安保理への関与;NGOと国連安全保障体制 ほか)
終章 多主体間主義による安全保障体制―文民の保護をめぐる可能性と課題(多主体間主義による安全保障体制の意義;国連安全保障体制と文民の保護をめぐる課題 ほか)
著者等紹介
清水奈名子[シミズナナコ]
1975年東京生まれ。2006年国際基督教大学大学院行政学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、宇都宮大学国際学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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