内容説明
科学哲学、レトリック、ポストモダンの視点から、経済学の意義と本質を分かりやすく解き明かす。社会科学における哲学的パースペクティブの有用性を示す珠玉の一冊。モデル構築や実証に明け暮れるのが経済学か。
目次
序論 会話に参入すること
第1章 経済学という学問の不思議
第2章 経済学は会話である、あるいは、より的確には会話の束である
第3章 学術犬になるために必要なこと、またはアカデミックな会話の文化
第4章 いいかい、重要なのは注目なんだ
第5章 良い科学的会話とそれに貢献するのは、真実を明らかにし、意義深く、関心をひくことである
第6章 経済学における説得の技法
第7章 経済学者同士の議論がいつまでもかみ合わないのはなぜか、経済学者たちが自分たちの同時代の会話や時代を超えた会話の間での相違に対して身構える必要があるのはなぜか、彼らが古典主義、モダニズム、ポストモダニズムに通じていると得をするのはなぜか
第8章 日常の会話は学界での会話とどのように異なるか、そしてその理由は何か、また学界の会話はどのようにして政界での会話と衝突するか、そしてその理由は何か
結論 なぜ科学としての経済学はそれほどまでに不思議ではないのか
著者等紹介
後藤和子[ゴトウカズコ]
埼玉大学経済学部・経済科学研究科教授。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)
中谷武雄[ナカタニタケオ]
京都橘大学現代ビジネス学部教授。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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