出版社内容情報
好景気から一転して不況期となった1920年代。石炭鉱業再編過程においてカルテルがいかなる役割を果たしたかを多面的に考察。
内容説明
第1次大戦ブーム期の好景気から一転して不況期となった1920年代の日本経済。この時期の石炭鉱業再編過程において、カルテルがいかなる役割を果たしたのかを多面的に考察。
目次
第1部 一九二〇年代のカルテル活動(炭価の安定性;筑豊大炭鉱企業のカルテル活動;戦間期沖ノ山炭鉱の発展;常盤炭鉱企業の停滞;大炭鉱企業間の技術情報の交換)
第2部 大炭鉱の経営動向(鉱夫の定着化;職員の昇進構造)
第3部 中小炭鉱の動向(一九二〇年代・昭和恐慌期の筑豊中小炭鉱;一九三〇年代前半の筑豊中小炭鉱;中小炭鉱と三井物産;中小炭鉱労働の実態)
総括と展望