内容説明
代議制は、市民の意思を反映しているのか。新たな公共性の構築は可能か。「参加」「熟議」を柱とした「ストロング・デモクラシー」を提唱。
目次
第1部 シン・デモクラシー―リベラリズムに対する主張(シン・デモクラシー―動物園管理としての政治;前概念的な体系―ニュートン派の政治;認識論の体系―デカルト派の政治;心理学的体系―非政治的人間二十世紀のシン・デモクラシー―病の潜在)
第2部 ストロング・デモクラシー―市民権の主張(ストロング・デモクラシー―生き方としての政治;概念の体系―参加形式の政治;市民と参加―認識論としての政治;市民権と共同社会―社会的実態としての政治;真の贈り物―現代世界におけるストロング・デモクラシーの制度化)
著者等紹介
バーバー,ベンジャミン・R.[バーバー,ベンジャミンR.] [Barber,Benjamin R.]
1939年生まれ。世界的に高名なアメリカの政治学者。専門はデモクラシー理論。ハーヴァード大学にて政治学博士。ラトガース大学教授、メリーランド大学教授等を歴任後、ラトガース大学名誉教授。公共政策の研究、支援組織たる「Demos」の特別上席研究員、かつ、同組織のNGOたる「CivWorld(市民世界)」の代表。グローバルなデモクラシーと市民社会の確立を目指す観点から政治、文化、教育に関心を寄せ、アメリカのみならず世界各国の政治指導者、市民運動に助言を送る
竹井隆人[タケイタカヒト]
政治学者。博士(学術)。(株)都市ガバナンス研究所代表。立命館大学政策科学部非常勤講師。1968年京都市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科修了。長らく政府機関にて〈まちづくり〉に関わり、いまは〈まちづくり〉シンクタンクを経営し、京都を中心に活動中。「政治」の原点は〈まち〉にあるとする論評、著作多数。単著に『デモクラシーを〈まちづくり〉から始めよう』『集合住宅と日本人』(ともに、平凡社)など。共著に『排除と包摂の政治学』(木鐸社)など。訳書にベンジャミン・R・バーバー『消費が社会を滅ぼす?!』(吉田書店)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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