出版社内容情報
本書は大正バブル期に焦点をあて、多くの事例を検証する。今日の世界的な金融経済危機理解の一助ともなろう。
内容説明
ハイリスクを選好する虚業家はいつの世にも存在した。本書は大正バブル期の泡沫会社の典型的事例を収録する。現下の金融危機での虚構とのあまりの酷似に驚かされよう。
目次
序章 「虚業家」と虚構ビジネス・モデル
第1章 不動産・観光業の融合・温泉土地会社の破滅
第2章 貧鉱を富鉱に虚飾した鉱山業者
第3章 外地での証券・金融・開拓ビジネスの幻影
第4章 庶民の証券貯蓄を収奪した債券業者
第5章 庶民の預金を投機に賭けた「虚業家」
第6章 老舗庶民金融機関のビジネス・モデルの変容
第7章 大正版ベンチャー投資ファンドの末路
終章 ハイリスク選好者の連鎖メカニズム
著者等紹介
小川功[オガワイサオ]
1945年疎開先・滋賀県五個荘に生れ、兵庫県出身。1968年神戸大学経営学部経営学科卒業。1990年九州大学経済学部客員教授。1992年ニッセイ基礎研究所産業調査部長。1993年滋賀大学経済学部ファイナンス学科教授。2007年跡見学園女子大学マネジメント学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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