内容説明
明治大学は、二〇〇六(平成一八)年一月に、開校一二五周年を迎えた。本書では、創立者の三人を中心としながら、数多くの講師陣を対象に、従来の研究成果に加えて、これまで知られていない講義録や著作類を発掘収集し、明治法律学校で行われていた法学教育の内容を総合的に分析。法理論上の検討にとどまらず、法曹実務家としての実践的活動をも追跡・検討。卒業生司法官・代言人の法曹活動についても資料収集に努め、明治法律学校時代における法学教育の全国的拡がりを探った。
目次
第1章 明治法律学校における講義科目・担当者の変遷と講義録の発行
第2章 岸本辰雄と横田秀雄の民法(家族法)理論
第3章 光妙寺三郎の憲法講義
第4章 宮城浩蔵の刑法講義―「旧刑法典」の立法者像素描
第5章 岸本辰雄の商法理論―優先株問題をめぐる梅謙次郎との論争
第6章 磯部四郎の民事訴訟法講義録
付録 明治法律学校機関誌の沿革
著者等紹介
村上一博[ムラカミカズヒロ]
1956年生まれ。明治大学法学部教授。日本近代法史。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学・神戸大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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