内容説明
現実の政治は、他の社会領域と幾重にも結びついた重層的な現象として立ち現れる。さまざまな「現場」における格闘を通じて現代の政治および政治学の諸相を照射する。
目次
政治の現場・政治学の現場
第1部 現代政治の現場(信頼喪失の時代と国民の意識の変化;琉球レビューと額縁ショー;持続可能な発展が意味するもの;市民文化論の統合的機能―現代政治理論の「自己正当化」について;北米における妊娠中絶手術に関する政治学的考察―米国とカナダの対比から ほか)
第2部 政治思想の現場(福沢諭吉における比較政治学の位相―政体論を巡って;石川三四郎自叙伝覚書;ニヒリズムと政治的ラディカリズムとの間―丸山真男の生の哲学序説;小河滋次郎とその時代;ハンナ・アレントにおける政治的思考の場―“非時間の小径”と公的空間再興の物語 ほか)
著者等紹介
市川太一[イチカワタイチ]
1948年生まれ。慶應義塾大学法学研究科博士課程政治学専攻単位取得退学。広島修道大学法学部教授、博士(法学、慶應義塾大学)
梅垣理郎[ウメガキミチオ]
1947年生まれ。プリンストン大学政治学部、Ph.D.慶應義塾大学総合政策学部教授
柴田平三郎[シバタヘイザブロウ]
1946年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。獨協大学法学部教授、博士(法学、慶應義塾大学)
中道寿一[ナカミチヒサカズ]
1947年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。北九州市立大学法学部教授、博士(法学、慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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