内容説明
本書は日英両国および両国間の兵器産業に関する諸特徴の経済史的解明を試みる。時期的には、一九世紀後半以降第一次世界大戦を経て一九三〇年代までをほぼ対象としている。
目次
序章 武器移転と国際経済史
第1章 明治中期の官営軍事工場と技術移転―呉海軍工廠造船部の形成を例として
第2章 日露戦争前夜の武器取引とマーチャント・バンク
第3章 日英間武器移転の技術的側面―金剛建造期の意味
第4章 日本製鋼所と「軍器独立」―呉海軍工廠との関係を中心に
第5章 室蘭の巨砲―イギリス兵器産業による技術移転と日本製鋼所の発展 一九〇七~二〇〇〇年
第6章 イギリス光学機器製造業の発展と再編―バー&ストラウド社の事例:一八八八~一九三五年
第7章 戦間期イギリス兵器企業の戦略・組織・ファイナンス―ヴィッカーズとアームストロング
第8章 戦間期イギリス航空機産業と武器移転―センピル航空使節団の日本招聘を中心に
終章 武器移転の日英関係史
著者等紹介
奈倉文二[ナグラブンジ]
1942年生まれ。1974年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。1985年経済学博士。独協大学経済学部教授、茨城大学名誉教授
横井勝彦[ヨコイカツヒコ]
1954年生まれ。1982年明治大学大学院商学研究科博士課程単位取得。明治大学商学部教授
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