出版社内容情報
フランス資本主義の発達過程を経済、社会政策、鉄道敷設、企業活動、労働等各産業の曲折を描く。著者五十年にわたる雄渾の大作。
内容説明
本書の日本語による再版にあたって、五〇年前の講義内容である各章は原版どおりとした。これらの各章は一九世紀と二〇世紀のフランス経済に統一的な見方を与えるからである。これに加えて、現在と過去を見通せるように、戦後の復興過程である三〇年間の成果を検討することにした。歴史とは動きのあるものであり、諸困難を解決するために用いられた解決策は、その解決策自体がまた困難をもたらし、次の世代に新たな課題を与えるのではないかと考えるからである。
目次
第1部 フランス経済の後進性―一九世紀前半(産業の近代化とその限界;金融と資本市場―投資と貯蓄 ほか)
第2部 フランス経済の国際化―一八五〇~一八八〇年(貿易の自由化;銀行制度の創出 ほか)
第3部 自由主義時代―一八八〇~一九三〇年(中産階級の勃興;大不況 ほか)
第4部 経済の国家管理―一九三〇~一九四五年(経済成長の停止;農村社会の衰退 ほか)
第5部 フランス経済の再建―一九四四~一九七四年(経済再建とインフレ―一九四四~一九五二年;市場の再建―一九五三~一九六三年 ほか)
著者等紹介
レヴィ=ルボワイエ,モーリス[レヴィルボワイエ,モーリス][L´evy‐Leboyer,Maurice]
1920年生まれ。パリ大学卒(歴史学および経済学)、46年アグレジェ(教授資格)。1963年パリ大学(ソルボンヌ)より国家博士号。グルノーブル政治学院教授、パリ政治学院教授などを経て、1967年パリ第10大学(ナンテール)教授、名誉教授。現在は財務省経済財政史委員会副委員長
中山裕史[ナカヤマヒロシ]
1948年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、78年同大学院経済学研究科博士課程修了。82年パリ大学歴史学博士。法政大学非常勤講師を経て、桐朋学園大学短期大学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 彼女のエンディングノート ハーレクイン