出版社内容情報
常に批判・克服の対象とされながら何度も復活し、成熟した資本主義の経済政策や国際関係論にも影響を及ぼす重商主義。現代にとって重商主義とは何か。
内容説明
つねに批判・克服の対象とされながら歴史上何度も復活してきた重商主義は、成熟した今日の資本主義の経済政策や国際関係論にも深く根を下ろしている。現代にとって重商主義の持つ意味は何か。
目次
新しい重商主義像を求めて―重商主義と経済的自由主義
第1部 イギリス重商主義研究のフロンティア(「財政・軍事国家」の形成と財政論議―重商主義の批判的評価;重商主義帝国の経済循環;重商主義時代における経済学の胎動―ウィリアム・ペティの経済学)
第2部 経済学史上の重商主義像の再検討(アダム・スミスの「自然的自由の制度」と重商主義;有効需要と外国貿易―マルサスとケインズの場合)
第3部 新重商主義の経済政策思想(イギリス歴史派経済学における重商主義の復活;グローバリゼーションと重商主義の遺産)
重商主義の現代的再生
著者等紹介
竹本洋[タケモトヒロシ]
1975年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、関西学院大学経済学部教授、博士(経済学)
大森郁夫[オオモリイクオ]
1977年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得。現在、早稲田大学商学部教授、博士(商学)
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