出版社内容情報
基軸通貨としてのドル体制を生み出した要因は何か。外国為替市場・取引の実際、米国の国債収支構造、ユーロの地位、アジアの通貨・金融危機等と重ねて分析。
目次
第1部 世界貨幣、国際通貨、90年代のドル体制(ドル体制について;世界貨幣と国際通貨;国際通貨の諸相と基軸通貨;1990年代のアメリカ国際収支構造とマネーフロー―ドル体制の「回復」局面への移行と流動資金による信用連鎖)
第2部 マルクの基軸通貨化と欧州通貨統合―ヨーロッパにおける基軸通貨ドルの後退(マルクの為替媒介通貨化の過程と要因―直物為替取引を中心に;ドルと媒介に実施される裁定取引と為替調整取引―先物、スワップ外為取引におけるドルとマルク;西欧外国為替市場の中核としてのロンドン市場―諸市場間の連携と「多層構造」;国際通貨としてのユーロの地位―2001年外為市場調査を軸に;欧州通貨統合とTARGET―イギリスの地位とユーロ・ユーロ取引に言及しながら ほか)
著者等紹介
奥田宏司[オクダヒロシ]
1947年京都市に生まれる。同志社大学経済学部卒業(1971年)、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学(1977年)、大分大学経済学部専任講師(1977年)、助教授を経て、1988年より立命館大学国際関係学部助教授。現在、立命館大学国際関係学部教授、経済学博士
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