出版社内容情報
貨幣発行益を国民に還元し、社会・エコロジー経済を確立する。民間銀行による信用創造をやめ、中央銀行に一括する新しい貨幣発行の仕組みを説く。
内容説明
本書は貨幣発行改革に関する基本的な突破口について述べたもので、新しい貨幣の発行の問題点と複雑な仕組みについて説明している。
目次
解題 本書の主張と日本の構造改革への示唆
序論 日本語版によせて
第1章 情報化時代のための金融改革
第2章 貨幣発行権の復活―財政と金融政策にとっての意味
第3章 貨幣発行権の復活―銀行業にとっての意味
第4章 広い視野から見た貨幣発行改革の正当性
第5章 反対論への回答
第6章 展望
補論 貨幣ストック―その現状と貨幣発行改革がもたらす変化
付論 改革案にたいするいくつかの反対論
C.H.ダグラスとA+B法則
著者等紹介
フーバー,ジョセフ[フーバー,ジョセフ][Huber,Joseph]
1948年生まれ。ドイツのハレにあるマルティン・ルッター大学の経済・環境社会学主任。研究テーマは産業生態学と貨幣政策。1970、80年代を通じて、オルタナティブ運動の活動家で、市民によるグリーン銀行と倫理的投資の草分けである「ドイツの自立ネットワーク」の共同創立者。91年に教職に就くまでは著述と政策顧問。近年は国際緑の産業ネットワーク、環境銀行、ベルリン都市フォーラム理事会で活動し、市民の都市AGベルリンの共同創立者
ロバートソン,ジェームズ[ロバートソン,ジェームズ][Robertson,James]
1928年生まれ。73年以来、自由な著作活動に従事し、オルタナティブな未来づくり、経済・社会変革運動の講師や顧問を務める。85年、ニュー・エコノミックス協会の共同創立者。大学卒業後、英国政府に就職し、1960年、ハロルド・マクミラン首相のアフリカ訪問「変革の風」ツアーに同行し、その後内閣府に勤務した。後年英国の銀行を対象としたインターバンク調査機関を設立・運営し、政府、公務員、議会、そして金融センターとしてのロンドンの未来などに関する照会調査に携わってきた
石見尚[イワミタカシ]
1925年和歌山県生れ、東京大学農学部卒業、農学博士。日本ルネッサンス研究所主宰、NEF(ニユー・エコノミックス・ファウンデイション)会員
高安健一[タカヤスケンイチ]
1959年東京生まれ。独協大学外国語学部卒、上智大学大学院国際関係論専攻博士後期課程修了。日興リサーチセンター、さくら総合研究所を経て、2001年4月より日本総合研究所調査部環太平洋研究センター・上席主任研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。