出版社内容情報
ポンド記号はなぜLか、経済的奇跡はなぜ起こったのか……。経済学の歴史を繙きながらイタリアの経済発展と経済学者の貢献を語る。イタリアに通になる恰好の書。
内容説明
パスタの国をこよなく愛する著者が、経済学の歴史を繙きながら、米英とはひと味もふた味も違うイタリアの経済発展と経済学者の貢献を平易に語る。
目次
第1章 アダム・スミス以前の経済学―イタリアで発展したスコラ経済学(L・S・D;イタリアにおけるルネッサンス;ベッカリアとガリアーニ ほか)
第2章 イタリアにおける市場原理の経済学の誕生―パンタレオーニ、パレート、バローネをめぐって(国家統一からファシズムまでの時代;リソルジメントにおけるイタリアの経済学の考え方;リソルジメントの一人の知識人 ほか)
第3章 戦後におけるイタリア経済の発展(ピエロ・スラッファ;イタリアの混合経済化;一九五〇年代の経済的奇跡 ほか)
著者等紹介
松浦保[マツウラタモツ]
1931年札幌で生まれる。慶応義塾大学経済学部を卒業、イタリア政府留学生として、ローマ大学に留学。その後、ノルウェー・オスロ大学、スウェーデン・ルンド大学、イギリス・ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスに留学。慶応義塾大学経済学部教授、ローマ大学ジーニ社会統計研究所研究員、アメリカ経済学史学会常任理事、ミラノ・ボッコーニ商科大学客員教授、イタリア国際電信電話会社日本代表、在日イタリア商工会議所専務理事、関東学園大学教授等を歴任
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