内容説明
労働貧民の発生から産業革命をへて資本主義社会が成立し、様々な社会政策が形成展開され、それを前提に福祉国家体制が築かれる。一時、世界の模範となったイギリス福祉国家は、やがて国内外の諸事情により、変質を余儀なくされていくが、それらの発展変容を貫く法則性を解説する。
目次
第1章 貧民の発生と労働者条例
第2章 エリザベス貧民法
第3章 フランス革命とスピーナムランド制度
第4章 マルサスと新貧民法
第5章 産業革命と工場法
第6章 議会政治の発展と社会立法
第7章 労働運動の発展
第8章 ブースとローントリーの貧困測定
第9章 自由党の改革
第10章 第1次大戦および戦間期の失業
第11章 第2次大戦とベヴァリッジ報告書
第12章 労働党と福祉国家の建設
第13章 福祉国家の諸問題
第14章 サッチャー政権と福祉「改革」