内容説明
国民国家が形成されてくるなかで、どのように「他者」が排除され、再び「日本国民」という虚構のなかに包摂されていくか。「日本」「日本人」という“想像の共同体”に挑む。
目次
第1章 国民国家論とマイノリティ(西川長夫の国民国家論―ボナパルティズム論から国民国家論へ;国民国家論論争;馬原鉄男の部落問題研究;「自由主義史観」批評)
第2部 社会的マイノリティとエスニック・マイノリティ(近代日本の国民国家と部落問題;「アイヌ」史の終焉;沖縄の「旧慣」温存論争;都市「下層社会」論と部落問題)